人生の中で最大のイベントともいえる結婚。新生活を始めるにあたって、住まいやお金の管理など決める事がたくさんあります。この時、忘れずに確認しておきたいのが、2人のライフプラン。出産の時期やマイホームなど夫婦としての考えをまとめ、必要な保険に加入するようにしたいものです。
ケガや病気 | 老後生活 | 死亡時の | 自分の介護 | |
全体 | 89.0 | 84.6 | 67.5 | 88.3 |
20歳代 | 80.3 | 72.6 | 58.6 | 77.3 |
30歳代 | 89.4 | 86.5 | 79.1 | 87.4 |
40歳代 | 93.0 | 90.8 | 76.6 | 93.0 |
50歳代 | 91.3 | 89.5 | 65.2 | 92.9 |
60歳代 | 89.5 | 81.9 | 59.1 | 89.4 |
年齢別の不安意識の調査結果。20歳代でも、どの要素でも不安感があるのがよくわかる
(出典:(財)生命保険文化センター「平成19年度 生活保障に関する調査」)
上の表は、年齢別に不安に感じる人の割合を集計したものです。保険の領域別に調査されており、ケガや病気は医療保険、老後生活は個人年金、遺族の生活は生命保険、自分の介護は介護保険というように対応ができます。不安度が高いほど、その領域の保険のニーズが高いということですね。
ここで、20歳代のデータをみてみましょう。ケガや病気に不安を感じているのは8割に及んでいます。ケガや病気は、年齢に関係なくかかるもの。不安に感じる人が多いのも納得できます。医療保険へのニーズは20歳代から多そうですね。
また、死亡時の遺族の生活は半数強が不安を感じています。30歳代になると8割弱に増えているのを見ると、20歳代後半から不安度が高くなっていることが予想されます。若くても、遺族の心配をしなくてはいけないので、生命保険もある程度は必要なようですね。
不安に対して、手持ちのお金で解決できないときに利用するのが保険です。では、実際に結婚のタイミングで、保険についてどのように考えていけばいいのでしょうか?
結婚をすると、何千万円もの保障の生命保険をすすめられる人が多いようです。しかし、結婚して間もない夫婦2人の生活で、そのような多額の保障が必要なのでしょうか?夫婦2人であれば、たとえ夫に万が一の事態になっても、妻は結婚前の生活に戻ればいいことになります。それなりの収入を得て生活することは、そんなに難しい話ではないでしょう。
となると、残された遺族の生活まで保障する必要はあまりないということですね。ただ、亡くなった時のお葬式などの諸費用がかかってきます。まずはこれらの費用が捻出できたら問題ないといえます。
お葬式などの費用は地方によって変わってきますが、平均して300万円から500万円程度あれば充分といえるでしょう。まずは、夫婦それぞれに、この程度の生命保険をかけておきたいですね。これらの保障は生涯を通じて必要になってきます。若く保険代が安い時に、終身保険として加入しておくと安心です。
また、夫が亡くなっても、妻が働けない、働きたくないといった時は、妻が暮らしていく費用分は保障が必要になってきます。この時は、保障を2,000万円~3,000万円程度上乗せする必要があるでしょう。
若い女性にとって「病気」はあまり馴染みがないものです。医療保険に加入する必要性も感じることがないでしょう。妊娠がわかった時に初めて、体のことが心配になることが多いもの。
その時に、医療保険に加入しようと思っても、加入ができなかったり制限がついたりします。医療保険は妊娠前に加入するのがベストです。
妊娠をすると、入院や手術をする可能性が高くなります。妊娠中毒症、妊娠悪阻(つわり)、切迫流産などもあります。妊娠前とは比較にならないほど、体の状態が変わっています。また、出産が帝王切開と手術になることも。
このような時、妊娠前に医療保険に加入していれば、入院や手術に対して保険金が支払われる場合がほとんど。安心して治療にのぞめます。妊娠の可能性がある女性は、医療保険に加入しておきたいものです。
医療保険に加入していなかった人は、妊娠が判明した後にあわてて医療保険に加入をしようとします。でも、妊娠後の医療保険の加入は、妊娠や出産時の保険金の給付条件が不利になったり、時には加入を断られるケースもあります。
また、妊娠をきかっけに産婦人科の診察を初めて受けた人も多いでしょう。この受診時に、子宮内膜症や筋腫が見つかる人もいます。これらの病気が見つかれば、この病気も告知しないといけません。
妊娠に対しての告知では、1年間の子宮部位不担保がつきます。1年間は妊娠出産や子宮関連での入院や手術には保険金が支払われないということですね。もし、妊娠以外の病気(子宮内膜症)が見つかったら、5年間の不担保がつくこともあります。妊娠より更に不利になるということですね。妊娠後に医療保険に加入するということは、かなり不利になるということです。
妊娠後に医療保険保険に加入しても出産に役にたたないのなら、出産後に加入しようという方もいらっしゃいます。これもちょっと待ってください。もし、出産が帝王切開であれば、これも不利になります。
一度でも帝王切開をすれば、生涯、妊娠や出産について給付が下りないという条件がつく場合もあります。これでは、妊娠後まで保険加入を待った意味がありませんね。
このように、妊娠が分かってから医療保険に加入しようとすると、たくさんの条件がつきます。中には保険に加入できない場合もありますよ。
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